第35回日本頭蓋底外科学会 第35回日本頭蓋底外科学会

大会長挨拶

会長

第37回一般社団法人日本顎関節学会学術大会

大会長 松香 芳三

(徳島大学 顎機能咬合再建学分野 教授)

 この度、第37回日本顎関節学会学術大会の大会長を務めさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願い致します。

 1980年に第1回日本顎関節研究会が名古屋で開催され、その後、日本顎関節学会に変更となり、1988年に第1回学術大会が名古屋で開催されました。これまで全国各地で開催されてきましたが、今回、初めての四国開催、徳島開催となりましたことは、大変喜ばしいことです。徳島には、美しい風景、美味しい食事が満載ですので、多くの方に楽しんで頂けることを期待しております。

 今回の大会テーマは「繋ぐ~世代・専門分野を越えて」としました。皆様はよくご理解頂いていることですが、顎関節症治療におきまして、口腔外科、補綴歯科、矯正歯科、歯科放射線科、小児歯科、その他の歯科、医科などとの連携は非常に大切です。そのことを再認識する機会になること期待しております。また、昨今、顎関節症治療を若手の先生が敬遠する傾向がありますので、世代間の連携も必要であろうと考えております。顎関節症治療を敬遠する若手の意見としましては、「顎関節症治療は困難である」というものが多いようです。そのため、若手にもわかりやすい顎関節症治療を示すべきであり、そうすることにより、日本顎関節学会の再興が望めると期待しております。

 今回の大会では、特別講演として、「顎関節学会の歩み」を依田哲也理事長に講演頂きます。また、「日本歯科専門医機構とは何か?―新たなる歯科専門医の制度設計に挑む」に関しまして、日本歯科専門医機構 今井 裕理事長に講演頂く予定です。シンポジウムとしまして、「レジェンドからの提言、若者が学会に求めること」、「顎関節症治療の指針2024、診療ガイドライン、新編顎関節症紹介」、「咬合と顎関節症」、「他分野との連携による開発」、「閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)のオーラルアプライアンス療法(OA)における顎関節・咀嚼筋ケア」、 口腔顔面痛学会との合同シンポジウムを企画しました。一般演題は口頭発表とポスター発表を設定し、若手による優秀口頭発表ならびに優秀ポスターに対しまして、発表賞を授与することを予定しておりますので、奮ってのご参加を希望しております。その他にも、教育講演としての若手部会、顎関節外科研究会、臨床医の会、歯科衛生士などの企画シンポジウム、ハンズオンセミナー、ランチョンセミナーなどもございますので、楽しみにしてください。

 新型コロナウイルスによる感染拡大予防のため、オンラインでの学術大会が多く開催され、我々はオンラインによる利便性を感じていました。ただ、オンライン参加では何となく物足りないが感じが残っていた状況です。対面での学術大会参加では、肉体的疲労感は増しますが、それ以上に充実感も大きい状況です。先生方におかれましては、2024年7月に徳島にご参集して頂き、対面での学術大会を満喫してい頂くことを強く希望しております。

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